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日本人は英語が苦手?

「日本人は英語は苦手?」

なぜ我々日本人は世界的に比べて英語力が低いのでしょうか。前回は中学英語教育がテスト重視の内容になっている点を話しましたが、今回は日本語と英語の言葉文化の根本的な違いについて触れたいと思います。昔の日本人は心模様を季節や自然の状態に映して間接的に伝える美意識があります。例えば、自然そのものの慎ましさと儚さの中に心の調和を意識する「わび・さび」(英語ではmindfulness)などがあります。僕がアメリカで茶道を紹介するイベントに参加したときに、主催者からぜひ ”Wabi” ”Sabi”について説明してほしいと頼まれて困ったことがありました。一方、英語では意見を直接的にそのまま伝えます。また彼らは、効率的、合理的な考え方、便利さを重視するので同じ単語を使い回します。”go, get, take”など。気持ちの表現方法も”description”「説明」とさえ言います。まさにシステム的な構造なのでAIにはとても学習しやすいはずです。このように日本語は微妙な気持ちの変化をさまざまな言葉にしますが、英語にはそれがないことが多くつまらなさを感じて興味を無くす原因になっているのでしょう。要するに、英語は子供っぽい言葉使いだとも言えます。例えば、私たちは感謝を伝える場合、相手によってきちんと言葉を選びますが(果たして最近はどうでしょうか?)、英語はたった一言、”Thank you!”で済むのですから。